こんにちは。
「犬を飼うなら保護犬を。」
と思っている方、増えてきていると思います。
ですが、単身者の場合、
単身者への条件きびしいよね。どうせ無理でしょ
と、本当は保護犬の里親を希望しているのに、最初からあきらめてしまっている声、よくききます。。
そして、私自身も、里親になろう!と思い立つまでは、
「単身者不可」をかかげている保護団体が少なくないのだ、ということを実は知りませんでした。。
「単身者は譲渡してもらえないんでしょ」
保護犬の里親になろう!と思いたったのが2022年の7月。
その数か月前ぐらい前のこと。
引退馬を支援するあつまりに参加をしていた時に、
参加者のおひとりが、おっしゃってたのです。
「保護猫を迎え入れたいのだけど一人暮らしだからだめなのよね、だからペットショップから買うしかないの」
引退馬支援の仲間内でも、動物保護関係の活動されている人少なくないので、
「ペットショップから買うのはちょっとまって!」
と、その場で皆で必死にその方を説得していたのですが、
私は会話に入りながらも
「えええ?そうなの? でも一人暮らしでも保護犬迎え入れてる人、まわりに沢山いるけど。。。?????」
と心の中で、一人びっくりでした。
そして後日。
自分が保護犬を家族として迎えよう!と思い立った時、その時の会話が心にひっかかっていたので、保護活動関係の友人に相談してみました。
そしたら
「たしかに単身者お断り、のところは多いかもね。。一人暮らしだとなかなか難しいかも。。。」
とのコメント。。。
おもわず目の前が暗くなりそうでしたが、
一人暮らしの犬猫保護関係の友人で、保護犬を迎えている人もいるとのことで、
一人暮らしで保護犬を迎えるのは不可能ではない
ということはわかったのでした。
ペットのおうちで検索
とりあえず、道はある、ということがわかったので、
まずは「ぺっとのおうち」と「OMUSUBI」で「単身者相談可」の条件で検索。
対象のわんこは、里親が見つかりにくい大きめの雑種、と決めていたので、
検索条件の「サイズ」に中型あるいは大型にチェック。
そうすると意外と何十と検索結果がでてきました!
やっぱり、完全門前払いではない、ということがわかりました。
そこでみつけたのが里親募集中のデン。
2021年6月に野犬として捕獲され水戸市動物愛護センターに収容。
9か月後、保護活動家のDOT MITOさんに引き出され2022年3月ごろから里親募集スタートし、ちょうど半年ぐらいたったころだったデン。
目に留まった瞬間に、この子だ✨ と直感。
まだそのときは、引っ越し先も決まってなかったけれど(土地探し中。。)デンの保護預かりのDOT MITOさんにペットのおうち経由で速攻コンタクトしてみました。
単身だろうがそうでなかろうが、条件はあるので話してみるのが大切
「単身者相談可」は、単身者に無条件で譲渡します、という意味ではもちろんないです。
住居環境、お留守番の想定時間、後継人の有無、経済状況、などなど。
やはり条件は問われますし、責任に関する考え方などもときかれます。
でもこれは単身者じゃなくても、同じこと。
いろいろと問われるから、抵抗や反発を感じてしまうという声も多くききます。
でも、生き物を飼うとき、これらの条件って、事実、とってもとっても重要。
おそらく夫婦が子供を作る時に、自然と心で考えることと大差ないと思います。
本当に大切なことだからこそ、
これらのことをしっかりと一緒に向き合って、本音で話しあえる保護団体・活動家を見つけることが犬との相性以上に、重要なことだと感じました。
中には、「単身者が連絡してきても返事しません!」と公言されていたり、単身者は門前払いという団体や活動家ももちろんいます。
ペットのおうちで私もそのような文言を目にしたこともありました。
そしてたしかに、ペットのおうちでも、「単身者相談不可」の募集のほうが圧倒的に多いというのも事実。
でも、門戸を閉じてない保護活動家もたしかにいらっしゃるのです。
保護団体・活動家との信頼関係
デンを保護されたDOT MITOさんに初めて連絡をしてから、2023年8月に我が家にデンが引っ越してくるまでの約1年。
毎月最低1回は足を運び、デンとの交流を深めていきました。
家が完成して引っ越しする時期はまだ1年ほど先のことだったのに、気持ちが先走っている私に、いつもWelcomeな態度で優しく向き合って対話してくださったDOT MITOさん😭
彼女との絆と信頼を築くことができたからこそ、デンとの縁が確実なものへと育まれていきました。
デンを迎え入れることができるのは1年も先だと、
当然ながら保護犬に予約なんてできないので、他にいい里親候補の方が出てきた場合は、縁がなかったとあきらめるしかない。
でも、それはそれ。と思い、直感にしたがって、毎月東京から水戸まで通っていました。
トライアルの前にできるだけ会いに行く
水戸での月一の譲渡会に参加をしていたデン。
常に人から距離をおき、「おいで」と言われても絶対に近寄ることもしなかったので、当然譲渡会では人気なく、他に里親希望者は現れませんでした。
私的には、心の中でほっとしながら、11月から2月までの4か月間、譲渡会お手伝いとして参加をし、デンのお世話担当をしてましたが、なかなか触ることもできず。。
手が届く範囲に近づいてきてくれないので、ただ横にいて、散歩しているだけ。
触ろうとすると避けられてましたが、ただ一緒にいるときの距離は少しずつ縮まっていきました。
ドッグトレーナーとのトレーニング
デンを我が家に迎える4か月ほど前。
DOT MITOさんとの関係もどんどん深まり、私のしつこさにほだされたのか、お家ができるのがまだ数か月先ではあるものの、正式にデンの里親になることを同意いただき、デンの里親一般募集を停止してくださいました。
そのあたりから月一でデンとのトレーニングもはじめました
まずは一緒に歩くところから。
デンは怖いものがあったりすると、イヤイヤをして歩くのを拒否したり座り込んだり、
歩いている間も右へ左へ後ろへ、と好き勝手にリードをひっぱりうろうろ。
(つまり、私はデンに試されている状況😅)
初めて犬と暮らす私は、まずはデンとの散歩の基本のキからスタート。
野犬や保護犬に限ったことではないですが、人間と住むためにも、ドッグトレーナーさんとのトレーニング、本当に大切です。
デンも大変容しました。 (これもまた改めてブログに書きたいと思います)
当時の様子は、温かく応援してくださったDOT MITOさんのブログをご覧ください🌸
https://ameblo.jp/hibisasumama/entry-12799053427.html?frm=theme
保護団体・活動家との信頼関係より重要なものはない
デンと暮らし始めて最初の1か月。
1日目から、デンと暮らす喜びいっぱいではあったものの、試行錯誤の繰り返し。
いっぱい練習してできるようになったクレート入りも頑固に反発したり。
前日やってくれたことをいきなり拒むようになったり。
散歩の前にハーネスから逃げ回ってつけてくれなかったり。
子育て経験のない私はあまりの試行錯誤に、電話でDOT MITOさんに思わず泣いてしまったこともありました。
DOT MITOさんは、2人の息子さんと1人の娘さんがいるお母さん。 さらに3匹の大型の愛犬とも暮らし、数多くの犬をセンターから引き出されて預かってこられ、話しているだけで勇気づけられることばかり。
うちに来て2週間ぐらいのとき、散歩出る直前、デンにてんかん発作が出てしまったときも、朝6時に電話でアドバイスをいただきました。
デンと暮らし始めるまでの1年を通して、
DOT MITOさんからは犬を家族に迎えるための準備、暮らしの中でのアドバイスなど、安心感と心強さをもらい、
相手がDOT MITOさんだったから、迷わず進むことができたんだと痛感する日々でしたが、
暮らし始めたら、これまで以上にDOT MITOさんで本当によかった、と改めて感謝でいっぱいに。
DOT MITOさん曰く、「親戚のおばちゃんみたいなものね」と。
本当に心からそう思います。
譲渡条件・住居環境などをととのえる
単身者に限らないものから、単身者に対しての条件など、いろいろとあるので、
それを一つ一つクリアにしていく、ということですが、
そんな形式ばったものではなく、DOT MITOさんとは、デンを迎え入れるにあたり、自然と会話の中で、相談にのっていただいたことばかりでした。
最初から身構えるのではなく、気持ちよく本音で相談にのっていただける保護団体・活動家と出会うことが大切です。
47歳ではじめての運転免許取得
私はまずは免許取得から。。。
大型犬を飼うということは電車での移動はNG。
どこへ行くのも車が必須。
これまで免許の必要性を感じたことがなかったので、今後運転免許証をもつことなんてないだろうと思っていたのに。。。
教習所へ通い、若者と一緒に授業をうけ、無事、受かりました!
元野犬と住むおうちの環境
脱走対策。
これは、必ずきかれます。(単身者に限ったことでは当然ありません)
とくに成犬になってから譲渡された保護犬たちの脱走事故、ほんっっっとうに多いのです。
デンも、センターから引き出された当時、リードを食いちぎったことあり。 2-3回脱走の前科もあり。
なので、おうちを建てるときに、犬と暮らすための工夫をいろいろととりいれました。
犬と暮らすために取り入れた工夫はまた別の記事で詳しく紹介させていただきますね。
信頼できるデイケアサービス
そしてこれ!
デンを迎え入れた後、引っ越し先の地元ですばらしいドッグトレーナーさんと出会うことができました。その先生ご自身がデイケア・シッターもされているので、長時間の留守番のとき預かっていただいてます。本当に安心。
そして、これまた地元でトリミングサロンやドッグホテル(ドッグカフェとドッグランもあります!)も経営されている犬の保護シェルターがあり、元野犬にもなれているので、超安心。
シングルマザーなので、やっぱりデイケアは超重要です。
結論:
犬のこととはいえ、けっきょくは人と人とのコミュニケーションと信頼関係が基本。
本当に回りの人に支えてもらっているんだなあ、と強く実感する毎日です。
「単身者だから」と最初からあきらめずに、犬との相性の大切さに加え、信頼関係をお互いきずける保護団体・活動家さんを見つける、という事がなにより大切だと思います。
保護犬を家族に迎えよう、と考えている方は、強い情熱や責任感を持っている方はず。
条件きかれるのも煩わしいと思わずに、
どうせだめなんでしょ、と最初から心を閉ざさずに、
一度ドアをたたいてほしいです🙏
万一、きつい言い方をされてしまっても
相手も、いじわるをしたいわけではない。
保護活動に人生と情熱をかけるあまり、つい里親希望者を値踏みをしてしまったり、きつい口調になってしまったんだな、と。
そう思って、もう一歩歩み寄るか、別の団体にアプローチしてみてください。
ペットショップやブリーダーから買うのではなく、一つの命を救いたい、と思われている方は、とにかく「あきらめない」ことが大切です。
つたない文章ですが、私のブログで、あきらめかけていたけど保護犬ひきとることをチャレンジしてみよう、と思ってくださる単身者がお一人でもいらっしゃれば、という思いをこめて🌸
最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。