2024年6月。
デンの弟分となる2頭目の保護犬を家族として迎え入れました。
我が家の次男坊の名前はさすけ。
推定2021年3~4月生まれ。
生後1か月ぐらいのころに、野犬として捕獲。
2021年9月、生後半年ほどのころNPO法人キドックスさんに引き出され、2024年6月に我が家にくるまで約3年3か月。
なかなか里親が決まらない境遇にいた子でした。
キドックスさんでは保護犬カフェの看板犬として沢山の人から愛されてきたさすけ。
でもなかなか里親が決まらなかったのは、
おそらくですが
大きさ(約28キロ)と極度の怖がりゆえの散歩の難しさ。。。なのではと思います。
さすけに決めた理由
保護犬のシングルマザーになろう!
と東京を出て、郊外におひとりさま注文住宅への引っ越しを決めた当初から、2頭までは家族として迎え入れようと思ってました。
元野犬のデンのトリミングサロンをさがしていたとき、野犬になれているキドックスさんがいいと、いろんな人からお勧めいただいて、初めて訪問したキドックス。
それ以来デンもずっとお世話になっています。
デンの初めてのトリミングの日。
トリミング待ってる間に入ってみた保護犬カフェ。
そこにいたのが他のわんこたちよりも1~2まわり大きいさすけでした。
さすけに会ったときに「デンの弟分はこのこだ」とこのときも直感。
さすけがどんな性格なのかもよく知らなかったのですが、心の声にしたがって、一歩踏み出してみることにしました。
トライアルまでの道のり 7か月
2023年10月にはじめてさすけに会い、トライアルをスタートするまで7か月ほどかかりました。
まずはシェルターに里親に立候補したいことを相談
- さすけの性格を知る
- シェルターに、里親として立候補したいことを伝える
まずはそこからスタートだと思い、キドックスさんに相談。
キドックスさんのサイト上では、「単身者不可」というような里親候補の前提条件の記載はなかったので、話しはきいてもらえそう!と期待を胸に。
でも実は。。
一回目のMTGでは、
「デンちゃん迎え入れたばかりなのだから。。。。」
と、考え直すことを勧められているモード満載💦
ある意味門前払いを受けたんだな、と認識。
でもそんなんであきらめません💪
もともと今回も長期戦のつもり。
キドックスさんとの信頼関係
さすけとの信頼関係
その2つをちゃんと築いたうえで、トライアルまで準備していこうと思っていたので、他に里親候補の人があらわれない限りは、たとえ半年~1年かってもいい。
そう思ってのまずは一歩であることを伝え、けして「来週からトライアルしたいんです」というような意図ではないことを、何度も伝えました。
散歩の体験
次の一歩は、キドックスさんのサイトから、里親立候補を正式にエントリー。
そのあと、里親募集中犬の担当のMさんと直接お話をする機会をいただきました。
そしてさすけとの正式お見合いセッションへ。
お見合いセッションではさすけの散歩を初体験。
散歩が大変だとはきいてましたが。。
本当に大変でした💦
慣れているはずのキドックス敷地内でもすでにパニック。
キドックスの駐車場は怖くて全力で拒否。
とにかく力がやっぱり強い。
初回の散歩で、手のひらにマメ。。
デンと一緒に2頭引きなんてとてつもなく天文学的に無理💦
「やっぱりちょっと難しいかも。。。。」
と考え直した方がいいのかもしれない、という弱気な思いが胸をよぎったりもしました。。
先住犬デンとの相性チェック
デンと相性があわなければ、そもそも一緒にすめません。
「共生できそうかどうか」
「相性NGではなさそうか」
のみきわめのため、ドッグトレーナーにデンとさすけの相性チェックのセッションを4-5回ほど実施いただきました。
1回30分のセッション。
さすけのことをよく知っている、キドックスに毎週かよわれているトレーナーにご担当いただきました。
デンとさすけを一緒に散歩につれだしてもらい、お互いの様子をチェックしたり、同じ部屋でフリーにして落ち着いて過ごせるかどうかれるか、など、段階を経て確認をすすめます。
4か月ほどの間、毎月実施をいただきました。
トライアル前のドッグトレーナーとのお散歩レッスン
ドッグトレーナーから、「相性がNGではなさそう」とご判断いただき、トライアルへのGOが出たので、トライアルスタートの日程を約1か月後あたりに定めました。
そしてトライアルスタート日までの約1か月間、毎週キドックスでドッグトレーナーとさすけとのお散歩レッスンを実施しました。
ここからは、今デンもさすけもお世話になっているドッグトレーナーがご担当。
キドックスの敷地内および近辺で、1か月の間毎週やったぐらいで、何かが劇的に変わるわけではもちろんありません。
さすけのリードハンドリングを、私自身が体感深め、基本を学んでおくための練習でした。
ある意味私が覚悟を決めるための時間でした。。
さすけの課題
家庭で暮らしたことがないさすけには、散歩のことを含め、3つの心配ごとがありました。
- お散歩が怖くて、パニックになること
- トイレトレーニングができてないため、シェルターで、毎朝ハウスでおしっこしてしまっていること
- 保護犬カフェで、人が出入りするたび、吠え続けていること
家庭に入ったら変わるかもしれない。
でも未知数でまったくわからない。
お散歩トライアルでさすけの力の強さとパニックぶりに、デンとの2頭引きなんてとても無理だと実感し。
そうすると朝夜と別々に、毎日少なくとも4回の散歩にいく必要がある。。
その覚悟があるのか。。。
保護犬カフェ内でさすけがオシッコしてしまってる姿を見たこともあるので、家の中でもしちゃうかもしれない。
夜ハウスで寝てもらったとしても、毎朝ハウス内でおもらしする可能性もある。
毎朝オシッコの掃除をすることになるかもしれない。
保護犬カフェで吠えまくっている調子で、家の前を車などが通るたびに、吠えまくるかもしれない。
それでもよりそって、日々対応していく覚悟があるのか。
心が決まる
キドックスでのお散歩トライアルを経験した直後、そのような不安の声が胸のうちにあがってきました。
「どうしようか。。。」
と考えながら帰宅。
家でデンとむきあいながら再度考えて。。。
突然すとんと、心が決まりました。
「今のさすけを全部受け入れよう。」
次男さすけ
さすけを迎え入れる、と決意が固まったちょうどそのころ。
デンを保護された保護活動家のDOT MITOさんが、彼女の次男さんと家の近くを通りかかるので、と一緒に我が家に遊びにきてくれました。
DOT MITOさんの長男と長女のお二人にはあったことあったけれど、
次男さんにお会いするのははじめて。
背が高くてイケメンで、優しそう。
「はじめまして、さすけと言います」
とご紹介されたとき、電撃が走りました。
神様って粋だなあ。
うちにも、手足がながくて優しい次男坊がやってくるんですよ。
そのこの名前もさすけと言うんです🤭
今回も一番のカギはキドックスのご担当スタッフさんとの信頼関係
そして最も重要だったのは、デンの時同様、今回もキドックスのご担当MさんとOさんとの信頼関係でした。
とくに今回、キドックスのように、組織として確立されている相手だと、ルールやマニュアルなどはあって当然で。
キドックスさんにとっても、私からの相談内容は、初めてうけることばかりだったと思います。
単身者にもチャンスをいただける、というのは本当にありがたい一方で、
たしかに単身だから、基本自分一人しか頼れる人はいないので、相当な覚悟も必要なのは事実。(もちろん、ドッグトレーナーや知人など、いざという時に、たよれるパイプを築いておくのも必須)
さすけという、大きくて力が強く、散歩も難しい、ハードルが低いとはいいがたい子を、
私に託そうと、私からの相談に向き合いトライアルにむけて一緒にチャレンジしてくださったキドックスさんには感謝しかありません。
犬のことだけど、人と人とのコミュニケーションや信頼がとても大切だと再実感した日々でした。
そして今
心配していたことについて。
オシッコについては、トライアル初日、我が家に入った直後、リビングであっという間もなくオシッコ。
しかも2度。
大量(体が大きいから)はねまくり(体高もあるから)💦💦💦
庭に誘導する時間もなかった。。。😭
ところが!!
それ以来、一度も家の中でオシッコしていません。
まるで自然にさすけが排泄はお外で。と理解したかのよう😲
吠える行為についても、ピンポンにも車の音にも、外で人の声がきこえても、我が家では吠えません。
これはデンが吠えないから見て学んだのか。。。
理由はわからずですが。
とてもお利巧さんにしています🌸🌸
お散歩については、あいかわらず大変。
うちの子になってもうすぐ5か月ですが、2頭引きなんてまだまだ遠い先状態💦💦
最初の1か月は、脱糞しまくり、家の周りを歩くのもパニック、さすけも私も足元さすけの💩だらけになったり(💩ふんだ足で足をふまれまくるので)、私の手袋もぼろぼろ。靴もぬげてしまったり、という状態でした。。
今は決めた散歩コースは完歩してますが、あいかわらず車やら交差点やら、パニックスポットは多々あり、そのたびに大奮闘状態。
なので、今は1日最低4回は散歩にいってますが、これもそういうものだと納得すると、
1:1の散歩だからこそ、一進一退のさすけの成長も実感できるし、
デンの変化もサシで感じられて、
「大変だけど、思ったより悪くないのかも😅」
とも思えることも。
(しかし大変ではないというと嘘になります。。。)
でもやっぱり3人で一緒にお出かけしたりもしたいので、
2頭引きデビューをめざして、毎週トレーナーの先生とのレッスンも継続しながら、
毎日のお散歩、さすけと一緒にがんばってます。